歯周病が進行すると、次第に歯がグラグラしはじめ、最後には歯が抜け落ちてしまいます。しかし、重度の歯周病であってもあきらめてしまうことはありません。適切な処置ができれば治すことができます。もし、「他院で治療を繰り返していてもなかなか治らない」「治療途中で放ってしまっている」という方も、まずは一度、できるだけお早めに当院へご相談ください。
歯周病が重度になると、さまざまな自覚症状があらわれます。歯ぐきの見た目やご自身の感覚として次のような症状があれば、重度歯周病になっていると考えられます。
- 歯ぐきが真っ赤（紫）に腫れている
- 歯と歯ぐきの間に歯石がたくさんついている
- 歯ぐきが下がり歯の根元が見える
- 口臭がかなりきつくなっている
- 歯ぐきから出血がある
- 起床時に口の中のネバつきや血の味を感じる
- 歯と歯ぐきの間から膿が出ている
- 歯がグラグラと動く
このような症状は日常生活にも支障をきたします。歯がグラつくため食べ物をしっかりと噛むことができず、胃腸に負担が生じることもしばしば。また、お口の中だけでなく歯周病菌が血流に乗って全身を巡り、健康トラブルを招くこともあります。早めの治療で、さらなるトラブルを防ぎましょう。
歯の周囲の骨の破壊の程度が、従来のレントゲンとは違い、立体的に把握でき、歯周病の進行度が正確に診断できます。それにより、最善の治療計画をたてることができ、治療の予知性が高くなります。
外科処置（フラップ手術）
重度歯周病になると歯の根元深くまで歯石が付着してしまっているため、これを取り除く外科処置が必要となります。フラップ手術では歯ぐきを切開し、歯の根元に付着した歯石や、歯周病菌に汚染された歯周組織を取り除きます。
再生療法
歯肉や歯槽骨（歯を支える骨）には再生する力があります。歯周病菌によって汚染された部分を取り除き、再生を促すことで健康な状態へ戻すのが再生治療です。歯槽骨よりも歯肉の方が再生が早いため、再生治療では歯肉の入り込みを防ぐ処置を行います。
GBR
歯周病や歯根の病気などが原因で、歯を支えていた歯槽骨の吸収が進んでいることがよくあります。歯槽骨の不足している部分に骨移植を行い、その上をメンブレンという特殊な膜で覆って骨の再生を待つという方法です。
エムドゲイン
GTRが人工膜であるのに対して、エムドゲインは特殊な薬剤（エムドゲイン・ゲル）を入れる治療法。歯肉の侵入を抑えながら、組織の再生を促します。こちらも、歯周組織の再生とともに、人体に取り込まれます。
